妄想彼女にご注意ください!



そんなこと考えていると

彼女は

「はい。王子様です。」


と認めた。


しかも、上目使いで。


それで俺のS心に火がついた。


「ふ~ん……。」


なにしようかな?


そうだ!!


「お前さ・・・俺のめがね みて気づかないわけ?」

「なにをですか?」

「お前がこの馬鹿らしい漫 画に夢中になってるせいで 俺のめがねが壊れたんだよ 。」

たしかに馬鹿らしい漫画だが。


別にメガネはどうでもよかった。

ただいじめたい


困った顔をみたい。


しかし、返ってきた返事は
意外なものだった。



「あら。ごめんなさい。 しかし、馬鹿らしい漫画と はなんでしょうか? あたしが少なーぁいお小遣 いで買った 大切な趣味を馬鹿らしいだ なんて。」



グサッ!

案外手ごわいぞ。こいつ。

俺のプライドを崩した罰だぞ。

くらえーー!


「そんな態度なら漫画返さない。」