私は買った物や自転車を置き去りにして、ただひたすら家に向かって走った。
かなりの人が集っている間を掻き分けて、一番前に立った。
何回目をこすっても、そこにあるのは燃えている自分の家。
「お母さん・・・お母さん!!!」
私は勢いよく燃えている家の中に飛び込んだ。
私の家を囲んでいた人たちは私を止めようとしていたけれど、私は無視した。
家の中に入ると、周りはどこも焼け焦げていて、どの方向を見ても火しかなかった。
「お母さん! お母さん!!」
私は必死のあまり、極度の暑さや自分が火傷をしているのも忘れていた。
「お母さん!? お母さん!!!」
私は何度もお母さんを呼び続けた。
