ホワイトウルフ





それから数分してから、誰かが呼んでくれたパトカーにより莉緒はそのまま警察に行ってしまった。


警官の人に取り押さえられて暴れていた時も、一切表情を変えない莉緒の顔がすごく恐かった。


(何分走ったんだろう・・・。)


私は息もうまく出来ないほど疲れて、足もすごく痛くなっていた。


「君!  大丈夫か!?」


警官の人が来た。


「とりあえずこれを飲んで。」


「あっ  ありがと・・・ござ・・・います・・・。」


私はくれた水を飲んで息が整うのを待っていた。