私は前に向かって走っているはずなのに、一瞬だけ私の後ろを横切る風が私の背中に当たった。 走りながら恐る恐る後ろを見ると、そこには純子お姉ちゃんの姿は無かった。 「・・・?」 私は息を切らしながら少し戻ってみると、道端に純子お姉ちゃんが倒れていた。 ちょうど私が横切る風を感じた場所だった。