ホワイトウルフ




(誰かっ・・・誰かっ!!)


今は深夜、外には誰の姿も無かった。


真っ暗な暗闇の中


ただ街灯の電気だけを頼りに走り続けた。


後ろには純子お姉ちゃんの姿がある。


いつもより速いスピードで私との差を縮める。


そしていつの間にか、私との距離は1mほどに縮まっていた。




(もう・・・駄目かも・・・)



そう思ったときだった。