ホワイトウルフ



窓から入る少しの月の明かりが、純子お姉ちゃんの顔に当たる。


(いつもと顔つきが全然違う・・・それに・・・)


1番違うのは『目』。


瞳孔の周りにあるはずの白い部分が無く、全て黒だった。



「お姉ちゃん・・・?  純子お姉ちゃん!?」


何度呼びかけても反応は一切無く、


1歩・・・また1歩と徐々に私に近付いて来る。