「あら奈緒、やっと起きたのね!」 リビングの奥からお母さんが来た。 「うん・・・。」 「飛鳥ちゃんから聞いたかしら? カレーの材料買い忘れちゃったから後でおつかい行って来てちょうだいね?」 「・・・はい・・・。」 私は嫌々ながら返事をした。 飛鳥には「ほらやっぱりね」と言うような視線を向けられた。