そして私が窓を閉めようとした時だった。



「――――!?」



私はもう1度窓を全開にした。



「いっ・・・今のって・・・もしかして・・・」


(あれは犬じゃない、だとしたら・・・?)



目の前にある弥生山



その山の向こうの、全焼した私の家の方向からだった。