「それで、その白狼ってもう何十年も生きているらしくて、みんな化け物って言っているの。」
「へぇー。」
「それで、その白狼は『奇跡の石の守り獣』と言われているの。」
「奇跡の石の守り獣?」
「うん。 その奇跡の石って言うのは2つあってね。
1つは『呪いの石』
誰か1人を呪うことが出来る。
もう1つは『願いの石』
1つだけ願いを叶えることが出来る。
この2つの石を守る獣、それが白狼。」
「じゃあ、その『願いの石』に、『飛鳥を生き返らせてください。』ってお願いしたら?」
「生き返るかもしれないの。」
「本当? でもそんなの迷信じゃないの?
そんな石があるわけないじゃん。」
「それが本当なのよ! 来てっ!」
純子お姉ちゃんはパソコンをたちあげると、早々と何かを検索した。
