ホワイトウルフ



「放火魔・・・?」


「そう・・・、つまり、奈緒ちゃんたちとは何の関係もない他人が、奈緒ちゃんの家に火をつけたの。」


「そっ・・・そんな・・・。  なんで・・・!?」


「それを聞いたら、『ただやってみたかっただけ。』って答えたらしいの・・・。」


「そんな・・・。   やってみたかったって、そんな自分勝手な理由で火をつけたの・・・?」


「・・・そう聞いたわ・・・。」


「・・・そんなの・・・絶対に許せない!!」


私は玄関に向かって走った。


「奈緒ちゃん!!  どこに行くの!?」


「警察!!   その犯人、絶対に許さないっっっ!!!」


「行っても無駄よ!!!」


純子お姉ちゃんが私の手を掴んだ。