ホワイトウルフ


「あの後、焼き崩れた家の中から飛鳥ちゃんの焼死体が発見されたって・・・。」


「・・・。」


私は1つの事しか思わなかった。


「それは、私のせい・・・。」


「えっ・・・?」


「私があの時、家の中に飛鳥がいるって気付いていれば、助けられたかもしれない・・・。


飛鳥は死なずにすんだかも知れないのに・・・。」


「奈緒ちゃんのせいじゃないよ・・・。」


「私のせいだ・・・、私がっっっ・・・私が飛鳥を殺したんだっっっ!!!」


「奈緒ちゃんは悪くないよ・・・!!  悪いのは全部、火をつけた犯人・・・。」


「・・・その、私たちの家に火をつけたのは・・・誰なの・・・?」


「それが・・・昨日すぐ捕まったらしいんだけど・・・放火魔なの。」


「え・・・?」


私は頭の中が?で埋まった。