ホワイトウルフ



「奈緒・・・。」


お母さんが私を呼んだ。


「なに?」


「飛鳥・・・飛鳥ちゃんが・・・まだ・・・。」


「えっ・・・」


私は息を呑んだ、それと同時に嫌な予感がして不安になった。


「飛鳥・・・家の中にいるの・・・?」


「・・・いるわ・・・。」


予感が的中した。


「だって今日の朝、出掛けるって・・・。」


「そう言ってたけど・・・やめたのよ・・・。」


「そっそんな・・・っ!!」


私は勢いよく立ち上がって、水をかけても消える気配のない家に飛び込もうとした。