ホワイトウルフ




そしてすぐ、彼は私の手を掴んで走り出した。


「ひゃっ!」


こんな状況でも思わず声が出てしまうほど、彼の手はすごく冷たかった。


商店街にいた人たちがみんな彼の姿を見て悲鳴を上げたり驚いていたり、


刺された部分から血がドクドクを出ているにもかかわらず、


彼は商店街の真ん中を私の手を引っ張りながら走っていた。