…ああ。 私はつくづく、この男に。 囚われているな、と思った。 ルトが、私を抱きしめたまま「寝よう」と言う。 そして、やはり変わらない、優しい声で。 「おやすみ」 …ルトの声で、目を閉じる。 優しく甘い夜。 月明かりが、私達を照らしていた。