何も言わない直樹。


私はこれ以上話しても無駄だと悟り、ひとり歩き出した。


『紗英っ!!』



「―ッ!!」



振り返り直樹を見つめる。


「バイバイ直樹。…私はどんな扱いされても直樹が好きだったよ。でも…もうおしまい。」



逃げるように走り出した。








好き。




大好き。




でも、もう戻れない。




私が離した




2人の繋がり。




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