「…ぐぁっ……」




唸り声を上げる男




「公務執行妨害で現行犯逮捕!」




カチャリ、




と手錠を掛けた。




後から来た東さんはハァハァと息が乱れていた。もう歳なんですね‥




「だーかーらっ!俺は何も知らねぇんだよ!」




署に戻り、取り調べ室で男は言う。




「だーかーらっ!その時間のアリバイを言えばいいんだよっ!」




と、怒る東さん。




「それとも何か?言えない事情でもあるってのか?ん?」



「…べっ、つに。ねぇよ……」




あると言ってるようなものだと思う。




いい加減しびれを切らしそうな東さん




「あのなぁっー‥」




「時刻20:30~22:00。バー『Rean.』にて店員からの目撃情報。同席していた女性からも裏は取れていて密会理由はー‥」



トン、と置かれた白い粉




「コレの取引ー‥」