白昼夢





「頼まれてねぇことまでやれるのか。
…よっぽど暇人みてぇだな、お前。」



「………!」






せめてもの反論に

細かく首を横に振ってみる。




悪魔の前では
意外とチキンな私なりの精一杯の反逆だ。




気付かれないほど小さな揺れ方だったのに


悪魔はめざとくて

それを見逃さなかった。





「ヒマなんだよなぁ??」



「……っ!?」





あぁ、なんてチキンな私…!!




思わず、ってゆーか無意識に

頷いちゃってるよ!?






「最初から頷いとけ、ヒマ女」