白昼夢




一瞬、怖いくらいの沈黙が走った。



…ちょっと言い過ぎたかな。

いや、でも嘘とかついちゃいけないし!





自分の中でいろいろ考えていると

部長が椅子から立った。





「………!」






怒られるのかと思って身を固くする。



が、私の横を通って部屋の真ん中にある
テーブルに近づいていった。




そしてすぐに戻ってくると、



手に持ってきた白い紙の束を

私の眼の前に落とす。






ざっとプリント20枚くらいの重みがあるそれは、たぶん依頼箱の中に入っていたそれで。






ある種の不安が頭をよぎり、


恐る恐る目の前の悪魔に問いかける。





「あのぉ…?これは一体、なに…?」



「お前に仕事を与えてやる。」







見上げると後光とは正反対の

真黒すぎるオーラが見えて。



見えるはずないのに…!



しかもその有無を言わせない冷徹な表情に

圧倒されて言葉が出なくなった。