白昼夢



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「琴理先輩、お茶どうですか?」



「ありがとう、架恋ちゃん。」






真っ先に淹れた紅茶を

仕事中の琴理先輩のもとへお運びする。



悪魔のために淹れたんじゃないもんねーだ。




そして部長の大きなデスク(もう机じゃなくてデスク)にも運ぶ。






ゆっくりくれぐれもこぼさないように

悪魔の目の前にカップをおくと



なぜかとっても不満そうな顔をされた。






「遅い。」



「なっ…?!全然、遅くないですっ!
こぼさないように慎重に運んだだけです!」



「なぜ俺様より先に琴理に運んだ?」







お前は亭主関白かっ!






「私は部長にお茶を淹れたんじゃなくて、琴理先輩のためにお茶を淹れたからです!
部長への気遣いなんて、全然、入ってないんですからねっ!」