白昼夢





「でさ、その依頼ってどんなことするの?」



『あー…その箱の中見てみろ。』





言われた通りに見てみると

まるでポストのように穴が二つ付いてて、


側面に小さな扉が付いていた。



これ、開けるのか。





「紙入ってる。」



『それ読んでみて』





紙は一枚しか入ってなくて

思ってたよりも“事件”の内容は



すごく軽ーいものだった。






「女子テニス部です、
部室のロッカーが壊れました、すみません、直して下さい、………なにこれ??」



『それが依頼だよ』



「え?悪戯じゃないの??」



『うちの部に悪戯するとか、
そんなすげーヤツこの学校にはいねぇよ。』



「そっか、そーだよね」






いわれてみれば、その通りだ。


あの悪魔の顔が浮かぶ…。