白昼夢





数分後。



多分、誰にも顔を
見られていない自信がある。




顔どころか多分、姿さえ

確認できなかったのではないだろうか。




それぐらい速かったという自信。





…と、ともに

壮絶な疲れが押し寄せてきた。


息絶え絶えに電話をかける。






「はぁ…はぁ…あ、日向ぁ?」



『はっ!お前、この数分間にどうしたんだよ。そんなに息切らしてさ』



「うっさいわね…、
箱……もってきた…。」