とりあえず出口らしきものを探してみる。 部屋を見渡すと ものすごい広い!広すぎる!! しかもドアが見あたらない!! なんだこの部屋!! 訳分からん! もしかして、と思って ソファの上からそっと後ろを覗き見る。 大きくてピカピカに磨き上げられた書類の積み上がった机と、その隣で喧嘩をする茶髪と初めて見る黒髪男。 で、その向こうに見える左端の黒い重そうな扉。 銀色に光るドアノブの反射が眩しい。 「…………、」 終わった…。