『――…でな、職員室前にあるやろ?』 「はぁ…あるんですか。」 『何やそれ!?そんぐらい知っとけよ。』 「………てゆーかぁ…、」 できるだけ声を押し殺して口元に囁く。 「……なんで私がこんなに丁寧にしゃべってんのに、アンタは上からしゃべってんの?!」 『だって俺、部室にいるんだもーん!』 「うざ…、切る」 『は!?ちょ、おい…』 返事は聞かないことにして 携帯の通話をブチっと切る。