「藤堂 宙先輩ですよね?」





真希が助け船を出してくれた!


ありがとう真希~!!






「誰だ?お前」



「ちょっ…私の親友に向かって
お前ってなんですか!撤回してください!」



「は?誰に向かって口きいてんだ?」





威圧的な魔王に向かって

あまり効果のない睨みを利かせる。


やっぱり怖いけど…。





「今日はね、日向じゃなくて架恋ちゃんに話があってきたんだ。」



「…私にですかっ?!」






すぐに琴理先輩の話に乗っかった。


勝ち目のない戦いは投げ捨てる!

これが私のポリシーだ。




「日向、隠れてないでこっちにおいで」





琴理先輩が柔らかな声で日向を呼ぶ。


なのにこいつは全然動こうとしない。

何やってんのこのバカ?