しばらく待っていると
叫ぶ声もなくなり騒音がおさまってきた。
すると、マイクを持っていた琴理先輩がさっきの穏やかな口調で話し始めた。
「皆さんこんにちはー。初めまして、天文部です。」
先輩が軽く会釈してほほ笑んだ。
黒い人は表情を変えてない。
天文部…?
てことは日向も部員なのかな。
「今年も天文部部長から大切なお願いがあります。ちゃんと聞いてくださいね」
「はぁ?」
琴理先輩からにこやかにマイクを渡されると、黒い人もとい天文部部長は不意を突かれたように苛立たしげな声を出した。
「なんで俺が…」
呟く部長に先輩は笑顔でマイクを向ける。
しばらく見つめあっていた2人(1人は睨んでいた)だったが、部長のほうが先に折れて渋々マイクを手に取った。


