去年の春。 桜舞い散るこの季節。 私 宮川亜紀は 入学式に向かうため準備を進めていた。 「お母さん、上履きどこ!?」 あわただしく上履きを捜している私に、 「ここよ、もう・・・ あんたは中学生になっても落ち着かないね」 お母さんが呆れつつも上履きを手渡してくれる。 「ありがとう! いってきまーす♬」 私はそう言って家を後にした。 桜がすごくきれいでした。 今でも鮮明に思い出せます。