目を覚ますと、いつもと違う天井。 …あれ? ここは…リビング? 思考回路が繋がると、私は毛布を剥いで勢いよく起き上がった。 「史哉せんぱ…っ!?」 「うおぉ、吃驚した…。おはよう、ひーちゃん」 「…えと、お、おはようございます…」 小さく遠慮気味に揺れるカーテンの隙間から洩れる日差しは、昨日感じた優しさと同じくらい優しい光で。 昨日の雨から、晴天に変わったと思われる。