「桜」

「はい!」




ドキ―ンとして裏返る声




「俺達の国…と言ってもほとんどの者が散らばって暮らしているがな」

「は、はぁ…」





てゆーか街中で

何の話をしてるんでしょうか。





「桜。お前の血は特別なものなんだ」

「血?」

「俺たちに力を与え、凄まじい治癒の力もある…言えば、万能薬」





ま、まじすか…


って!





「鬼とか言われても信じれません!」

「ふん、ならば俺の家まで来い。まぁ…お前の同意など求めていないがな」

「えっちょ…まっ」





有無言わさずに腰に手を回され、

人目のつかない路地裏に連れこまれる。




…や、ヤバイよおおーー!!



このイケメン、さっきの

ナンパ野郎よりも危険人物だよー!


鬼とか血とか、頭ヤバイよおー!


二次元の住人みたいって言ったけど、

ガッツリオタクだったよー!