とりあえず逃げ切れた所で
立ち止まる私達。
「あ、ありがとおお…」
「お礼はいーけど、
ちゃあんと話聞かせてね?」
「う…っ」
(仕方ない……この二人には話すか……)
移動教室は家庭科の裁縫の実習で、
私たちはそんなものそっちのけで
教室の後ろに3人で固まって床に座る。
他の人に聞かれたくないからね。
ほとんど先生は見てないし
クラスのみんなも自由にしてるから
特別怒られるわけでもない。
「逃がさないわよ」と言いたげな2人に
諦めの溜息を一つ吐いて、意を決する。
「あのね…」
そして、ゆっくり
今までの事を話し始めた……


