「風神さん…」

「…なんだ」




風神さんの方へ向き、

体育座りから正座に変え、

彼の目をちゃんと見る。




「これから、お世話になります」




居場所のない私。

引き取ってくれるのは彼だけだ。




しかし、そんな事を言ったものの、

なんだか恥ずかしくなり俯く。



そんな私を見て、

少し驚いた顔をする風神さん



そして、すぐに

いつもの自信気な表情へ戻る。





ふ…と笑い声が聞こえたかと思ったら

ポン…と頭に手を置かれた。




「え?」





あたしが伏せていた顔を上げると、

少々荒いが頭を撫でられた。