あーーーーーーーー!!




まだ怒ってるー…

そりゃ怒るわな、はは…



…………あー……。






数分して帰ってきた母の手には、

大きな鞄が二つ…




数分、その今にも

はち切れそうなくらいの鞄を見つめる。




「なにこれ」

「嫁入り道具」




なっ……!



「着物とかんざしとかね。
 あとこっちはあんたの身の回りの物。
着物も良い物だから生活に困れば売るといいわ」

「え、ちょ…お母さん?」




私を無視して風神さんの方を向く




「風神さん、不束者の娘ですが
 よろしくお願い致します」

「ああ、貰いうけよう」





ま、待って…?

なんか…まずい方向に行ってない?