これで帰れる!


こんな意地悪エロ鬼から逃げられる!

やったああああ!





ガッツポーズをする私を背に

一人…悪魔の笑みを浮かべた鬼がいたが


それを私は知ることはなかった。





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ほどなくして、ここで働く侍女の一人が

綺麗に畳んである制服を持ってきた。




「どうぞ」

「わっ、ありがとうございます」





し、新品みたい…





「早く着替えて来い。
 朝飯も用意されているよ」




それだけ言って、

歩いていく風神さん。




「わ、わかった…」