毎日毎日、同じ事の繰り返し。



そろそろこの平凡な暮らしに

飽き飽きする。






「あー、なんか
 びっくりすること起きないかなぁ」





寒空の下、

ふぅ…と白い息を吐きながら

そんな事を一人呟いて歩く帰り道。



こうやって一人で歩いている時に、

こう…なんかさぁ。


妖怪とか現れて……いや、危ないな、それ。




そんな事を考えていた時。




「ねーねー、今一人?」




声のする方を振り向くと、

少し上…多分20くらいの男の人2人に

声をかけられた。




「……なんですか」




俗に言うナンパだろうか、セールスだろうか。

不審者だろうか。



別にこういったモノは求めていない。

むしろ、要らない。





「すっげ可愛いー。
大人っぽいね。高校生?」

「そりゃどーも。じゃ…」