「風神さん………っ!!」




私は走って彼を抱きしめる




狐との……無捏灯さんとの

決着が今着いたんだ。




「桜……」



じわりと血が滲む腹部



「っ風神さん、大丈夫ですか!?」

「…平気だ」




にこりと微笑みを浮かべ、

うっすら目に溜まった涙を拭ってくれる





そして、

肩を貸してゆっくり歩く