「……そうだな。あれならロリコンなどという汚名は付けられまい」 「当主の貴方にそんなん言う奴はおらへんよ…それに、ようそんな言葉知ってるなぁ」 苦笑する女に、もう一人の男は小さく笑う。 「さて…明日にでも迎えにいくか、我が妻を。」 「そうやねぇ」 「では俺は帰る。捜索ご苦労だった」 「いいえー。じゃあね、風神さん」 男の切れ長の瞳はしっかりと少女を捉え、 女と別れを告げ 愉快そうに微笑みを携えて 男は風と共に姿を消した。