ガッカツ…ガン…! 木と木が激しくぶつかり合う音がする。 「っは…!」 「甘い!!」 ぐんっと水流さんの強い一撃により、 カラン…と手から落ちる木刀 「一本…ね」 「はぁっはぁ…」 額に浮かぶ汗を拭い、木刀を拾う もうひとつ… ここは涼さんの雑貨屋さんの 奥のそのまた奥の部屋 広い道場のようなところ。 私はここで涼さんと水流さんに 剣術の稽古をつけてもらっていた。