鬼の花嫁






「仲間を連れて来たか、無捏灯」

「鬼の手から確実に姫を奪う為にな…」




風神さんは笑っているけど

相手は20人以上……




その全員が、

狐という種族で刀を持っている。





風神さんでも、

この人数を…しかも人間ではなく

正当な妖怪を相手になんて……




「風神さん……っ」

「随分、この俺も甘く見られたものだ」

「フン…。荷物持ちのお前には
このくらいで十分だろうよ」




二人が睨み合い、

そして………




「やれ」




無捏灯さんの一言で後ろにいた狐が

一斉に風神さんに襲ってくる。





風神さんはというと、

ニッと愉しそうに口角を上げ

刀を振りかざした。