そして、楽しい買い物を済ませ

風神さんのお屋敷に帰り

今は自室に居る私。




書院障子から覗ける外を

ボーっと見つめる




右手には先ほど、

風神さんからもらった髪飾り





外の太陽に当ててみると

キラキラと光が

水に反射しているように光る




「きれい………」





ただ、心の中には

ほかほかとした気持ちが溢れる




日の温かさも心地よくて

狐に襲われた日の事なんて忘れてしまう