光はなく、出口のない

トンネルのような暗闇を……





「やっ…怖………っ」





離れないよう、

彼の背中に手を回し必死にしがみつく





や、やだやだ…

まだ死にたくないよー!!!





実際には数秒しか経っていないのだが、

永遠と長い暗闇の中を落ちていっている感覚に

体の力が抜けて行く。



すると頭上から彼の声が聞こえた。




「着いたぞ」




ふわりと着地して、

私にそう言う彼。





その言葉に閉じていた目を

恐る恐る開けると……





「…っ…!」





目の前の光景に、

私は言葉を失った。