「……どうした?」 「え、あー…さっきの、怖かったなぁって。タフな私も流石に怖かったといいますか…」 苦笑して答えると、 風神さんは私を抱きしめた。 強く、強く、しかし傷を労わるように。 「お前は俺が守ってやる。だから安心しろ。…今日のところは、すまなかった」 「風神さん……」 温かい彼の体温と… 穏やかな心拍。 優しい声に、強張った体から 徐々に力が抜けて行く。