鬼の花嫁






少ししてから、

侍女に呼ばれ、居間に向かう。



私と風神さんだけの空間



夕食の準備がされているわけでもないし、

風神さんが私を呼ぶ時は

いつも何かある時なので

何事かと思っていると、

風神さんがゆっくり口を開いた。




「桜、お前に紹介したい者がいる」

「紹介…?」

「入れ」

「失礼します」





スッと入ってきたのは

長いストレートの黒髪を

赤い髪留めで一つに纏めた綺麗な女の人




白い肌、切れ長な瞳、

鼻筋の通った鼻に潤った赤い唇…



歳は20代前半って感じの…

とにかく綺麗で大人っぽい人




「お前の身の回りの世話をする者だ」

「お初にお目にかかります、
 刹那(セツナ)と申します」




刹那さん……




「なんでも申しつけ下さいね」




にっこり笑って話す刹那さん