私の彼は強くて優しい不良です。

人気があまりなくなった所で私は黒瀬くんの手を振りほどく。

「っなんでですか？怒ったでしょ？なのに何で…」

もう関わる事はないって思ってたのに…

「怒ってねぇ。ただ自分に苛ついてた。だから美結にあたってしまった。ごめんな？」

寂しそうな顔をする黒瀬くんに不意にキュンとする。

「…っでも…」

赤らむ顔を隠すように顔を伏せる。

「俺も美結の事知りたい。」

真っ直ぐな言葉。

「私も…。私も黒瀬くんの事知りたいです」

そうして私達はお互いの家へと帰った。