「はい、どうぞ」 そうやっておじさんが私に渡したのは、うさぎのぬいぐるみ... じゃなくて、ひよこのストラップ。 「ごめん、取れなかった」 頭をクシャッとしながら言う拓人。 「うんっ!こっちもかわいい!ありがとう」 もう日も暮れて来た所だったから私達は観覧車に乗る事にした。