『よっ!みお。久しぶり~!』っと笑って言ってみる。一週間、サプライズのために会えないでいた。

『よっ!じゃない。さ~み~し~っかった。ぜんぜん来てくれないってすごい切ない!!!!』
ヤバい。とてもなく、ヤバい。とっさに、強く抱きしめた。

『ごめん、寂しかったろ。ごめんな…。』
みおの顔を見ると美人顔が台無しになるぐらい…失礼。もとい、可哀想な顔で…失礼。なんと言えば…。とにかくオレを見るなり泣きじゃくっていた。

『ごめんな…。側にずっといると言いながら…ごめんな…。』っと抱きしめたまま、謝った。
『もぅ~!!本当に、寂しかったんだから!』っと怒りながら泣いてる。


しばらく泣いていた。

その後、ようやく落ち着き、泣きじゃくってしまった理由を話してくれた。


ただ、寂しかっただけじゃなく、一週間の辛さをオレと分かち合えないでいたことが悲しかった…っと言ってくれた。
治療のために、髪を剃った事、とてつもなく感じた事のない孤独を味わっていた事を…。



思わず、唇を寄せ、抱えた。前のオレなら、恥ずかしいと思う行動だが、こんなに、愛しいお姫様と二人っきりになるため…病室を飛び出した。