『おかえりー。優貴~!』っとみお[愛音]が笑いながら言う。
オレも、普通に『ただいま…。』と言う。
人目も気にせず、『キス…して!!』っと言いまくる、みお[愛音]
『えっ…いや…ダメだって!病室…!』

『えぇぇ~。』
『だーめ。まだ婚姻届だって出せてないし~!』っとマジメに答える、オレ。今時と思うが、未だに、ハぐ止まり。みお[愛音]にせがまれたりたまらず口づけをしたり、ほっぺにキスした事は、何度かあるが、ただそれだけ…。純愛なのだ。

『あっ、そうだった~。お互い…お許し貰えてないね』
『あぁ~。あっ、そいや~ぁ~、お母様は?いないな?』
『さっき帰った…。』
なんだか…まだ暗め…。っと心配する、オレに気づいたか、ふと、みお[愛音]が立ち上がった。
『おっ、オイ…大丈夫?』
『うん!』
『それならいいんだが…急に立ったら危ないよ。』弱々しいオレ。
『ご~め~ん。ダーリン!』っと悪気ない、みお[愛音]。
知らず知らず、慌てて、みお[愛音]を抱えていた。
『でも~ぅありがとう!ダーリン!』
っと、さっきと違ってハイテンショッンな感じなみお[愛音]。本当にいつもよりやけにドキドキさせる。
『下の喫茶店行かない?』
『今から?6時過ぎだよ。』
『そっかぁ~。閉まってるかな?』
『う~ん~。まっみお[愛音]がちょっと出歩きたいなら、行こう。15分だけな…看護士さんに聞いてな。』
『うん。』
少し、はぶてている感じだがなだめ、看護士さんに許可を得て、車椅子を押し、休憩室にきた。

誰もいない。静かな時が流れている。