『優貴、演奏出来なかった。ごめんね。』っと謝るみお［愛音］。
哀しげだ。

『えっ…いや。いいって。気にするな。また機会でさ。』と、言うと
『嫌よ。せっかく練習して優貴、喜んでほしかったもん。』っと半べそかいていた。

『でも、こうして目の前に居るんだから、それだけでいいんだ！』っと、訳わかんない事をオレは、言ってしまった。
それを、聞いたみお［愛音］は、子供の様に表情は、ガラリと変わっていた。

『じゃあ、 側にいて。』
『あぁ。』

見つめ合っていた。

しばらくして、優花が帰ってきた。

『ただいまぁ。』

『遅かったね。』

『えっっうん。…ﾗﾌﾞ…ううん、ちょっと献立表に見入って…つい。』…なんてね。っとクスクスと笑ってすましていた。

『へえ～。』あんまり元気のないみお［愛音］の声だった。

『じゃあ～また来るね。みお。』

『うん。ありがとう。来てくれて。またね。』

しんどい感じ…と言う様だが、互いに微笑んで別れた。