『藍沢 愛音が運ばれたって聞いたんですが、どこですか?』

オレは、血相を欠いて怒鳴りつけたような口調で受付の人に話した。
『どちら様でしょうか?』
勝手に付いて来た見知らぬ人が答えた。

『この人、未来夫ですよ!』
えっ?勝手に答えてる。まあ~間違えじゃないけど。
しばらくして、
『地下一階で治療されてますよ。』っと答えた。
オレは、それを聞いてさらに、猛ダッシュした。

そこには、みお[愛音]の母親が座っていた。

『あら、優貴くん。』
『みお[愛音]は、大丈夫ですか?』
『ええ。大丈夫。』
『そうですか。…よかった。』
『汗だくね。急いでくれたのね。ありがとう。みお[愛音]、今検査中だから。終わるまで何か飲んで来なさいな。終わったらメールすから。』
『いや、でもここに。』
『ダメよ。何か飲んでさっぱりしてそれから、みおに会いに来て。』

すると、『そうですよ。』って横で言ってきた。
『あれ?美菜ちゃん?美菜ちゃんも来てくれたのね。ありがとう。』

美菜ちゃん?誰だよ。っと悩んだまま、促されカフェに行かされた。

ぜんぜん納得せずに。