翌朝、横を見るとみおがいない。あれ?っと見渡すと、みおが台所に立って、なにやら味噌汁を味見してる。
『おはよう~オン。』っと言いながら、超ご機嫌な顔でオレのそばに来た。『優貴~早く起きて~。』っとほっぺにChuu…。

照れますなぁ~。我ながら。
もちろん、体を交わすなんてしなかった。抱きしめたりは、あったが。口づけぐらい…は。しかも、真っ赤に染めながら。恥ずかしながら、初恋は、みお[愛音]だし。交わすのは、淫らっとお互い思っていたし、昨日初めて同じ床で眠っただけで満足なんだから。

『ねぇ~美味しい?』

『ああ~美味しいよ。』
みお[愛音]の顔は、にやけていた。もちろん、オレも。
『ねぇ~、優貴~、あのね、あのね、』
『何?』
『昨日さぁ~演奏会の紙さ持っていたよね。』
『あぁ~。』
『実はさ、もっちょっとしたらさ、言おうっと思ってたんだけど恥ずかしくて言ってなかったんだけど、実は、2週間後に、ちょっとした、演奏会するの。来てほしいです。ダメかな?』
『行くよ。絶対行くよ。いつ?』
『日曜日!』
『分かった!ありがとうな。誘ってくれてな。』



満面な笑み。すげー幸せな、時だけが過ぎていた。
大きな事が待ちうけるとは、思わずに…。