あれから、数時間が経過。
気がつくと、外は、真っ黒。時計を見ると、7時だ。

やっば。

あれ?いつの間にか毛布が掛かってあった。

『みお。ごめんな。ありがとう。毛布!』っと言うと、『おはよう。』っと言いながら、ニッコリしていた。

『ご飯作るから待ってな。』

『うん。待ってる。』

やっば、可愛い…。

さておき、ご飯作り始めないと。土鍋の中に、水と、めんつゆ、味噌を冷凍ご飯[あらかじめ、温めたヤツ]をいれ、10分。その後、卵とネギを入れて蓋して1分。火を止めて完成。なんてね。料理番組じゃないので適当だけどな。

『出来たよ!みお起きれる?』っと言いながら支え上げた。

『あっ、ありがとう。だいぶ、元気になったから。』
『そっかぁ。そりゃあ良かった。それより、味は?』
『あっうん。…おひぃ~。アッチィ~。』
『ごめん。熱かったな。やけどしてない?』
『ううん~。だいじょうぶだよ。ありがとう。』
『そっかぁ、良かった。』
安心した。喜んでくれた。本当に嬉しいな。好きな人に喜んでもらうって。
その時、みおが寄りかかった。
『う~ん?しんどい?』
『ううん。違うの~。ただ、優貴に触れていたいの。』

お互い真っ赤だ。熱もなぜか、ある気分だ。

『久しぶりだね。優貴に寄りかかるの。』
『そうか?』
『うん。なかなかこの頃、二人っきりじゃなかったから。』
『そうだな。ごめんな。』
『も~う!良いの。ただ…。』


ただ…?なんで、そこで止まる?なんて言わないが黙っていた。すると、マジマジと、見てきた。

『嫌なの。』

????何が?

『嫌なの。優花に優貴をとられる気がするのが!!』
『えっ?』
『そう思えてしまった事も嫌だし、優花の事を嫌いになれないし。でも、大好きな優貴を譲りたくない!!!』

オレ、鈍いのか!?
優花にとられる?
っと言うことは、優花に好かれてしまっているのか!?

『えぇぇ~!?優花がオレを?マジ?』

『うん。わりに前から。もしかして、気づいていなかった?』

『…。うん。だって、みおしか、見てなかったし。ごめんな。みおが傷ついているなんて知らないでいた。本当に、ごめんな。』

『…なぁ~んだ。私だけを…!』

おや!?なんか、嬉しそうな顔だ。