あの日以来、何かにつけて、泣きじゃくってしまう優花に、何度となく呼び出しをくらう、オレ。浮気かと思ったりするが、泣きまくる優花をほっとけない。そもそも、優花は、こんなに、泣き虫だったのか?っと考えていた。


そんなある日の事。ひさびさにみお[愛音]からメールだ。

「優貴~。最近、優花と会ってるよね?」


明らかに、怒ってるメールだ。

「ごめん。」

素直に謝ったが…。

「なんで?」

怒ってる。ヤバい。

「泣きじゃくってるから、聞いてやってる。」

「もぅ~!!」

ヤバい。かなり怒ってる。オレ、最悪だ。
「わりぃ~ごめん。」
「許しません。」
「ごめん。」

1時間ずっと謝っていた。弱いっと思うかもしれないが、好きな人を傷つけてしまった事は、オレには、最悪だと思っていたから、許しを得ようとしていた。

「もぅ~分かったから。」
やっと、許してくれたのかな!?っと思っていると…。

「優貴~許してあげる。…。でもさ、私以外に泣かれるからって側にずっといるのは、嫌だな。…妬いちゃう。…優貴の…アホ。優しすぎ。アホ。アホ。アホ。」

まだ、あれ、かなり怒ってる。とっさに電話した。

『みお~本当に、ごめんな。』
『いいよ別に。何回も謝ってくれたから。でもさ、淋しい。私だってそばに…ずっと居てほしい。優花の側で泣き止むまでそばにいないで。ぅう~優貴、好きだから。だから…ね。優花の側にいないで。』

『…。待っていてくれ!』

『えっ?』

突然会いたくなった。オレは、なんてヤローだ。みおを一番愛しく思っているのに。
場所は、知らなかったが、みおの住んでいる家の2キロ先の丘に来た。

まぁ~付き合うようになって初めて場所だった。そこで、朝日を見ようと誘ってきた。なんかのアニメの影響とか…。